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インサイドセールスの業務内容を徹底解説|1日の流れから年間サイクルまで

インサイドセールスの業務内容を徹底解説|1日の流れから年間サイクルまで
keisuke

インサイドセールスの業務内容を1日の流れから年間サイクルまで徹底的に解説する記事です。「電話でアポを取る仕事」という表面的な理解を超え、見込み顧客との関係構築から商談創出、データ分析まで多岐にわたる業務の全体像を、SalesGrid独自の12カテゴリ体系で科学的に分解します。

本記事は、SalesGridが提供する「インサイドセールス立ち上げ完全ガイド」シリーズの第2章に位置づけられるコンテンツです。立ち上げを検討している企業担当者、転職を考えている方、そして現場で日々奮闘しているインサイドセールス担当者のすべてに向けて、業務理解という「成功の土台」を築くための情報をお届けします。

目次
  1. インサイドセールスとは?業務の全体像を理解する
  2. インサイドセールスの業務内容を6カテゴリ・36業務項目で体系的に解説
  3. チーム状況別|取り組むべき業務の優先順位
  4. インサイドセールスの1日の流れ|時間帯別の業務スケジュール
  5. インサイドセールスの週次・月次・年間サイクル
  6. BDRとSDRの違い|2つの役割と業務範囲
  7. インサイドセールスに必要なスキルと経験
  8. インサイドセールスのメリット・デメリットとやりがい
  9. インサイドセールスの将来性とキャリアパス
  10. まとめ:業務理解が立ち上げ・組織構築の第一歩
  11. よくあるご質問

インサイドセールスとは?業務の全体像を理解する

インサイドセールスの業務内容を深く理解するためには、まずその定義と営業組織における役割を明確にする必要があります。「電話営業」「テレアポ」との違いを正しく把握し、なぜ今多くの企業がインサイドセールスの導入・構築を進めているのか、その背景を理解しましょう。

インサイドセールスの定義と営業組織における役割

インサイドセールスとは、電話・メール・Web会議などの非対面チャネルを活用し、見込み顧客(リード)との関係構築から商談創出までを担う営業職種です。

従来の営業活動では、1人の営業担当者がリード獲得から商談、クロージング、アフターフォローまでを一貫して担当していました。しかし、この方法では移動時間や非効率な業務が多く発生し、営業パーソンの生産性には限界がありました。

そこで登場したのが「The Model」と呼ばれる分業型の営業組織モデルです。

部門主な役割担当フェーズ
マーケティングリード獲得・育成認知〜興味喚起
インサイドセールスリード精査・商談創出興味喚起〜商談化
フィールドセールス商談・クロージング商談〜成約
カスタマーサクセス継続支援・拡大成約〜継続・拡大

インサイドセールスは、マーケティングが獲得したリードを精査し、商談化の可能性が高い案件をフィールドセールスへ引き継ぐ「架け橋」の役割を果たします。この分業体制により、フィールドセールスは商談に集中でき、組織全体の営業効率化が実現します。

フィールドセールス・テレアポとの違いを明確にする

インサイドセールスを正しく理解するためには、フィールドセールスやテレアポとの違いを明確にすることが重要です。

フィールドセールスとの違い

比較項目インサイドセールスフィールドセールス
顧客接点非対面(電話・メール・Web会議)対面(訪問)
担当フェーズリード精査〜商談創出商談〜クロージング
1日の商談数多い(10〜30件の接触が可能)少ない(2〜4件程度)
移動時間なしあり
求められるスキルヒアリング力・データ活用力提案力・交渉力

フィールドセールスが対面での商談・クロージングを担当するのに対し、インサイドセールスは非対面チャネルを駆使してリードの精査と商談機会の創出を担当します。両者は競合関係ではなく、連携によって成果を最大化する補完関係にあります。

テレアポとの違い

「インサイドセールス=テレアポ」という誤解は根強く残っていますが、両者には本質的な違いがあります。

比較項目インサイドセールステレアポ
目的商談創出・関係構築アポイント獲得
時間軸中長期的な育成を含む短期的な成果重視
顧客理解課題・ニーズの深掘り表面的な情報収集
成功指標商談化率・受注貢献アポ獲得件数
コミュニケーション双方向の対話一方的な説明

テレアポが「アポを取ること」を目的とするのに対し、インサイドセールスは「商談化すべきリードを見極め、適切なタイミングで商談を創出すること」を目的としています。そのため、顧客の課題やニーズを深く理解するヒアリング力、継続的な関係構築力が求められます。

なぜ今インサイドセールスが注目されるのか?導入が進む背景

インサイドセールスが急速に普及している背景には、複数の要因があります。

  1. 営業効率化への要請
    1. 日本企業の営業生産性は国際水準と比較して低く、改善が急務とされています。インサイドセールスの導入により、移動時間の削減、1日あたりの顧客接触数の増加、データに基づく優先順位付けが可能になり、営業効率化が実現します。
  2. 働き方の変化とリモートワークの普及
    1. コロナ禍を契機に、対面営業が困難な状況が発生しました。これにより、非対面でも成果を出せるインサイドセールスの価値が再認識され、導入を検討する企業が増加しました。
  3. デジタルツールの進化
    1. CRM(顧客関係管理)、SFA(営業支援システム)、MA(マーケティングオートメーション)などのツールが普及し、非対面でも効果的な営業活動が可能になりました。AIを活用した通話分析やデータ分析により、科学的なアプローチで成果向上を図れる環境が整っています。
  4. 顧客購買行動の変化
    1. BtoB購買においても、顧客は営業担当者と接触する前にWebで情報収集を行うことが一般的になりました。この変化に対応するため、オンラインでの接点を持ち、適切なタイミングでアプローチするインサイドセールスの重要性が高まっています。

インサイドセールスの業務内容を6カテゴリ・36業務項目で体系的に解説

インサイドセールスの業務は「電話をかける」「メールを送る」といった表面的な作業だけではありません。成果を出し続けるためには、戦略設計からデータ管理、他部門との連携、人材育成まで、多岐にわたる業務を体系的に理解し、実行する必要があります。

【SalesGrid式】業務を科学的に分解する6カテゴリ・36業務項目体系とは

SalesGridでは、インサイドセールスの業務を科学的に分析し、6つの大カテゴリと36の業務項目に体系化しました。この体系を理解することで、自社のインサイドセールス組織に何が足りていないのか、どこを強化すべきなのかが明確になります。

6カテゴリ業務体系の全体像

カテゴリ業務領域業務項目数主な業務内容
1ターゲティング・戦略設計6項目ICP策定、セグメンテーション、メッセージ設計
2アプローチ・商談創出6項目インバウンド・アウトバウンド実行、ナーチャリング
3商談設計・見込み判定6項目BANTヒアリング、SQL判定、引き継ぎ
4データ管理6項目CRM運用、スコアリング、レポート設計
5パイプライン推進・連携6項目FS連携、失注リサイクル、アップセル連携
6成果管理・改善・能力開発6項目KPI設計、コーチング、採用・オンボーディング

この6カテゴリ・36業務項目体系は、立ち上げ期の組織設計から成熟期の最適化まで、あらゆるフェーズで活用できるフレームワークです。

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各カテゴリの詳細な定義と設計思想については、「インサイドセールス業務の全体系|6カテゴリ・36業務項目の詳細解説」で詳しく解説しています。
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以下では、各カテゴリで具体的にどのような業務に取り組むのかを解説します。

カテゴリ1:ターゲティング・戦略設計|成果の方向性を決める

ターゲティング・戦略設計は、インサイドセールスの成果の方向性を決める最上流の業務領域です。どの企業に、どのような価値を、どのように伝えるかを設計します。

具体的な業務例:

  • ICP(理想顧客企業像)の策定
    • 過去の成約データを分析し、「最も成約しやすく、LTVが高い顧客像」を明確にします。業界、企業規模、成長性、課題傾向などの要素を特定し、営業リソースの集中投下先を決定します。
  • セグメンテーション
    • 市場・顧客を適切な分類軸で分割します。業界別・規模別・地域別といった基本的な分類に加え、顧客ライフサイクル別(新規・既存・休眠・解約)やリードソース別の分類も行い、セグメントごとの優先度とアプローチ戦略を設計します。
  • アカウント戦略の立案
    • ターゲットアカウントごとの攻略計画を策定します。企業リサーチ、組織図作成、キーパーソン特定、ニュース・IR情報の収集を行い、アカウント別の攻略シナリオとタイムラインを設計します。
  • ペルソナ・ジョブ仮説の設計
    • 担当者像と購買動機・課題を仮説化します。職種・役職別のペルソナを定義し、ジョブ理論に基づく「片付けたい仕事」の仮説を設計。仮説の検証・修正サイクルを回しながら精度を高めます。
  • 価値提案・メッセージ設計
    • 顧客課題に対応したメッセージングを設計します。ペルソナ×課題×ソリューションのマッピングを行い、バリュープロポジションを言語化。セグメント別・ペルソナ別のメッセージバリエーションを作成し、A/Bテストで効果を検証します。
  • タッチポイント・チャネル設計
    • 接触手段・チャネルの選定と組み合わせを設計します。電話・メール・SNS・イベントなどのチャネル特性を分析し、ペルソナ×フェーズ別の最適チャネルを選定。マルチチャネルシーケンスを設計します。

カテゴリ2:アプローチ・商談創出|見込み顧客との接点を創出する

アプローチ・商談創出は、インサイドセールスの中核をなす業務領域です。設計した戦略に基づき、実際に見込み顧客との接点を創出し、商談化につなげます。

具体的な業務例:

  • インバウンド対応
    • Webフォームからの問い合わせに対し、迅速に対応します。初回レスポンスは5分以内を目標とし、緊急度・優先度の判定基準に基づいて適切な担当者へルーティングします。
  • アウトバウンド実行
    • コールドコール・ウォームコールを使い分けながら、能動的にアプローチします。架電リストの作成・優先度管理、架電タイミングの最適化(曜日・時間帯分析)、通話録音・分析・フィードバックを行います。
  • メールシーケンス設計・実行
    • 段階的なメール配信により、見込み顧客の関心を高めます。メールテンプレートの作成・A/Bテスト、パーソナライゼーション設計、配信タイミング・頻度の最適化、開封率・クリック率・返信率の分析・改善を行います。
  • 展示会対応・フォロー
    • 展示会前のターゲットリスト作成・事前アプローチから、当日のブース対応・名刺交換・ヒアリング、展示会後48時間以内のファーストコンタクト、関心度別フォローアップシナリオの実行まで一貫して担当します。
  • イベント・ウェビナー起案・フォロー
    • 自社イベント・ウェビナーの企画立案から、集客施策の実行、当日運営、参加者情報のCRM登録・スコアリング、参加後フォローアップまでを担当します。
  • ナーチャリング設計・実行
    • 即時商談化が困難な見込み顧客を中長期で育成します。MAシナリオの設計・運用・改善、メルマガ企画・配信、ホワイトペーパー・eBook配布、購買タイミングの見極め・アラート設定を行います。

カテゴリ3:商談設計・見込み判定|商談品質を担保する

商談設計・見込み判定は、インサイドセールスの成果品質を決定づける重要な業務領域です。商談化すべきリードを適切に見極め、フィールドセールスが成約に繋げられる「質の高い商談」を創出します。

具体的な業務例:

  • BANTヒアリング
    • 予算(Budget)、決裁者(Authority)、ニーズ(Need)、時期(Timeline)を体系的に確認します。各要素のヒアリング質問を設計し、結果をCRMに記録・スコアリング。商談確度判定基準と照合し、不足情報の追加ヒアリング計画を立てます。
  • キーパーソン特定
    • 意思決定者・影響者を特定し、適切なアプローチ先を明確にします。組織図の作成、決裁者・影響者・利用者の特定、各キーパーソンの役割・関心・懸念点の把握、キーパーソン別アプローチ戦略の設計を行います。
  • パーソナル情報・反応傾向の把握
    • 担当者のWeb行動・メール反応を追跡し、過去の接触履歴・反応パターンを分析します。関心トピック・課題の推定、コミュニケーションスタイル・好みの把握を行い、パーソナライズされたアプローチを実現します。
  • 商談化基準・SQL判定プロセス
    • SQL(Sales Qualified Lead)の定義を策定し、商談化基準を明文化・社内共有します。判定プロセス・チェックリストを設計し、判定結果の記録・分析、FS側との基準すり合わせ・定期見直しを行います。
  • 日程調整オペレーション
    • 商談日程の調整・確定を効率的に行います。日程調整ツール・システムの活用、複数候補日時の提示・確定フロー、日程確定後のリマインド送信、日程変更・キャンセル対応を担当します。
  • 引き継ぎパッケージメモ・録音要約
    • FS向けの引き継ぎ資料を整備します。BANT情報・キーパーソン情報・商談背景の記録、通話録音の要約・ポイント抽出、顧客の懸念点・期待事項の明記、引き継ぎ資料の品質チェック・標準化を行います。

カテゴリ4:データ管理|成果の土台を築く

データ管理は、インサイドセールスの成果を支える基盤となる業務領域です。データの品質が低ければ、どれだけ優れた戦略やトークスクリプトを持っていても成果には繋がりません。

具体的な業務例:

  • データモデル・項目設計
    • CRM項目・データ構造を設計します。必要データ項目の洗い出し・定義、入力項目・必須化ルール設計、命名規則・入力ルールの策定、マスターデータ管理を行います。
  • CRM・MA・SFA統合・運用
    • システム設定・カスタマイズ、システム間データ連携(MA-CRM-SFA)の設計・運用、データ入力品質チェック・是正、ユーザー権限・アクセス管理、システム活用促進・トレーニングを担当します。
  • リードスコアリング・ルール設計
    • 見込み度合いをスコア化し、優先度に基づくアプローチを実現します。行動スコア(Web閲覧・メール反応等)と属性スコア(企業規模・業界等)を設計し、スコアリングモデルの検証・調整、閾値設定・アクショントリガーを設計します。
  • データ品質管理・クレンジング
    • 重複リードの統合・名寄せ、不正確データの検出・修正、古いデータの更新・アーカイブ、データ品質監査・定期チェック、GDPR/個人情報保護対応を行います。
  • レポート・ダッシュボード設計
    • KPIダッシュボードの設計・構築、定期レポート(日次・週次・月次)設計、アドホック分析用レポート整備、ステークホルダー向け説明資料の自動生成を担当します。
  • リスト管理・キャパシティ設計
    • 総保有リスト件数・セグメント別内訳管理、コール済み・未コール・再コール対象の分類管理、リスト消化速度・残存期間予測、ヘッドカウント別の処理可能件数算出、リスト流入予測・マーケティング連携を行います。

カテゴリ5:パイプライン推進・連携|組織横断で成果を最大化する

パイプライン推進・連携は、インサイドセールス単体ではなく、組織全体で成果を最大化するための業務領域です。フィールドセールス、マーケティング、カスタマーサクセスとの連携を通じて、顧客体験の一貫性と営業効率の向上を実現します。

具体的な業務例:

  • FS連携ミーティング
    • 定例連携ミーティングの設計・運営、引き継ぎ商談の進捗共有・フィードバック収集、IS⇔FS間の認識ギャップ可視化・解消、連携プロセス改善・最適化を行います。
  • 同席・キーマン開拓の伴走支援
    • 重要商談への同席・サポート、キーパーソンへの追加アプローチ支援、商談前の情報提供・戦略相談、商談後のフォローアップ支援、成功パターンのナレッジ化を担当します。
  • 商談メモ・音声要約・資料改善
    • 商談メモの標準化・テンプレート整備、通話録音の音声認識・要約自動化、商談内容の分析・パターン抽出、営業資料の改善・最適化、ナレッジベースの構築・更新を行います。
  • 失注・保留リサイクル戦略
    • 失注要因分析・パターン分類、保留案件の定期フォロー設計、失注・保留リードのナーチャリング、再アプローチタイミング・条件の設計、リサイクル成功パターンの分析を担当します。
  • アップセル・クロスセル連携
    • 既存顧客の利用状況・満足度分析、アップセル・クロスセル機会の特定・スコアリング、契約更新タイミング・拡張可能性の予測、既存顧客向けアプローチスクリプト作成を行います。
  • マーケティング・CSとの連携
    • マーケティングとは、イベント・セミナー情報の連携、チャネル別ペルソナ・アプローチ戦略の調整、施策効果のフィードバック提供を行います。カスタマーサクセスとは、顧客状況・ニーズ情報の共有、顧客満足度・ヘルススコア連携、解約予兆の早期発見・予防アプローチを担当します。

カテゴリ6:成果管理・改善・能力開発|持続的な成長を実現する

成果管理・改善・能力開発は、インサイドセールス組織の持続的な成長を支える業務領域です。データに基づく改善と人材育成を通じて、再現性のある成果創出を実現します。

具体的な業務例:

  • KPI体系設計
    • 戦略KPI・戦術KPI・行動KPIの階層設計、KPI目標値の設定・合意、KPI測定・レポーティング体制構築、KPI達成・未達成要因の分析、KPI体系の定期見直しを行います。
  • パイプライン見込み・キャパシティ予測
    • 月末着地予測の精度向上・早期アラート、パイプライン別進捗予測、メンバー別稼働時間・コール可能時間算出、リソース不足・過剰の早期アラート設計、リソース増減時の成果予測シミュレーションを担当します。
  • コンバージョン分析・ボトルネック診断
    • ファネル各段階の転換率分析、ボトルネック早期発見・要因分析、段階別成功率・失敗要因の可視化、改善優先度の決定、改善施策の効果測定を行います。
  • プレイブック化
    • 成功パターン分析・抽出、プレイブック(標準手順書)作成、シーン別・セグメント別対応マニュアル整備、オブジェクションハンドリング集の整備、プレイブックの定期更新・バージョン管理を担当します。
  • コーチング・通話レビュー
    • 1on1・コーチングの定期実施、通話録音・分析・フィードバック、スクリプト遵守率モニタリング、スキル偏り分析・個人別育成計画、成功者のトーク分析・パターン化・横展開を行います。
  • 採用・オンボーディング
    • 採用要件・人材像の明確化、採用面接設計・評価基準策定、オンボーディングプログラム設計・実行、新人研修・OJT体制構築、早期離職防止・定着施策を担当します。

チーム状況別|取り組むべき業務の優先順位

インサイドセールスの業務は36項目と多岐にわたりますが、すべてを同時に完璧に実行することは現実的ではありません。チームの状況や目標達成状況に応じて、取り組むべき業務の優先順位は変わります。

立ち上げ期(0〜6ヶ月)|基盤構築を最優先

立ち上げ期は、成果を出すための基盤を構築することが最優先です。

最優先で取り組むべき業務

  1. ターゲティング・戦略設計
    • ICP(理想顧客企業像)の策定
    • 基本的なセグメンテーション
    • 価値提案・メッセージ設計(最初のバージョン)
  2. アプローチ・商談創出
    • 基本的なアウトバウンド・インバウンド対応フローの確立
    • 最低限のトークスクリプト整備
  3. 商談設計・見込み判定
    • BANTヒアリングの基本項目定義
    • 商談化基準・SQL判定プロセスの策定
    • 引き継ぎパッケージの基本フォーマット作成
  4. データ管理
    • CRM/SFAの基本設定・運用ルール策定
    • 必須入力項目の定義

この時期のポイント

立ち上げ期は「量」を確保しながら基本プロセスを確立することが重要です。細かな最適化よりも、まずは回せる仕組みを作ることを優先しましょう。KPIはコール数・接触数など行動指標を中心に設定し、成功体験を積み重ねながらチームのモチベーションを維持します。

成長期(6ヶ月〜1年)|効率化と品質向上

成長期は、基盤の上に効率化と品質向上の仕組みを構築する時期です。

重点的に取り組むべき業務

  1. ターゲティング・戦略設計
    • セグメント別アプローチ戦略の精緻化
    • ペルソナ・ジョブ仮説の検証・修正
    • A/Bテストによるメッセージ効果検証
  2. アプローチ・商談創出
    • メールシーケンスの設計・最適化
    • ナーチャリングフローの構築
    • 展示会・イベントフォローの体系化
  3. 商談設計・見込み判定
    • BANT情報取得率の向上施策
    • 引き継ぎ品質の標準化・向上
  4. データ管理
    • リードスコアリング・ルール設計
    • データ品質管理・クレンジングの定期実施
    • 基本的なダッシュボード構築
  5. パイプライン推進・連携
    • FS連携ミーティングの定例化
    • 失注・保留リサイクル戦略の導入
  6. 成果管理・改善・能力開発
    • KPI体系の階層化(戦略・戦術・行動)
    • コンバージョン分析・ボトルネック診断の開始
    • 1on1・コーチングの定期実施

この時期のポイント

成長期は「効率性」を重視します。商談化率、引き継ぎ商談の受注率など、品質を測る指標を追加し、量と質のバランスを取ります。個人別の特性・強みを把握し、メンバーに合わせた育成を開始しましょう。

成熟期(1年以降)|最適化と戦略的拡大

成熟期は、確立した仕組みを最適化し、戦略的な拡大を図る時期です。

高度化・拡張すべき業務

  1. ターゲティング・戦略設計
    • ABMアカウント選定・攻略の本格化
    • タッチポイント・チャネル設計の高度化
  2. アプローチ・商談創出
    • MAツール連携による高度なナーチャリング
    • ソーシャルセリングの導入
  3. パイプライン推進・連携
    • アップセル・クロスセル連携の本格化
    • マーケティング・CSとの統合的な連携
  4. 成果管理・改善・能力開発
    • パイプライン見込み・キャパシティ予測の精度向上
    • プレイブック化・ナレッジ管理の体系化
    • 採用・オンボーディングの仕組み化

この時期のポイント

成熟期は「収益性」と「再現性」を重視します。LTV貢献度、受注金額への貢献など、ビジネスインパクトを測る指標を中心に評価します。後進育成・組織全体の底上げにも注力し、特定の個人に依存しない組織を構築しましょう。

目標達成状況別|状況に応じたフォーカスの切り替え

チームの目標達成状況によっても、取り組むべき業務は変わります。

目標未達の場合|ボトルネック特定と即効性のある改善

まず確認すべきこと:

  • コンバージョン分析でボトルネックを特定
  • どのフェーズで離脱・失敗が発生しているかを可視化

ボトルネック別の対応:

ボトルネック優先すべき業務
接続率が低いタッチポイント・チャネル設計の見直し、架電タイミング最適化
ヒアリングで離脱トークスクリプト改善、コーチング・通話レビュー強化
商談化率が低いBANTヒアリングの精度向上、SQL判定基準の見直し
引き継ぎ後の受注率が低い引き継ぎパッケージの品質向上、FS連携強化

目標達成・超過の場合|再現性確保と次のステージへの準備

取り組むべきこと

  • 成功要因の分析・言語化
  • プレイブック化・ナレッジ共有
  • 次期目標に向けたリソース・キャパシティ予測
  • 採用・オンボーディングの準備

インサイドセールスの1日の流れ|時間帯別の業務スケジュール

インサイドセールスの業務をより具体的にイメージするために、1日の流れを時間帯別に解説します。もちろん、企業や商材によって最適なスケジュールは異なりますが、基本的なパターンとして参考にしてください。

午前中の業務|準備とアウトバウンド集中時間

9:00〜9:30
朝のルーティン
  • メール・Slackのチェックと返信
  • 当日のアプローチリストの最終確認
  • CRMでの前日フォローアップ案件の確認
9:30〜12:00
アウトバウンド集中時間

午前中は、多くの企業で担当者がデスクにいる確率が高い時間帯です。この時間を活用してコールドコール・ウォームコールを集中的に実行します。

  • コール実行(目安:20〜30件)
  • 接触できた場合はヒアリング・次回アクションの設定
  • 接触できなかった場合は再架電時間の記録

成果を出すポイント

午前中のコール時間を「聖域」として確保し、会議や他の作業を入れないことが重要です。集中してコールに取り組める環境を整えましょう。

午後の業務|インバウンド対応とフォローアップ

13:00〜14:00
問い合わせ対応
  • 午前中に入った問い合わせへの対応
  • 資料送付やメール返信
  • 急ぎの案件への優先対応
14:00〜16:00
フォローアップとナーチャリング
  • 過去に接触したリードへのフォローコール
  • メール送信(個別・一斉配信)
  • セミナー参加者へのフォローアップ
16:00〜17:30
追加コールと事務作業
  • 午前中に不在だったリードへの再架電
  • CRMへの活動記録入力
  • 資料作成・見積もり依頼対応

終業前の業務|振り返りと翌日準備

17:30〜18:00
振り返りと翌日準備
  • 本日の活動結果の確認(コール数、接続数、商談設定数)
  • 翌日のアプローチリストの準備
  • 週次KPIに対する進捗確認

成果を出すポイント

1日の終わりに必ず振り返りを行い、翌日の準備を完了させてから退勤する習慣をつけましょう。これにより、翌朝すぐにコールを開始でき、限られた時間を最大限に活用できます。

インサイドセールスの週次・月次・年間サイクル

1日の流れを理解したら、次はより長いスパンでの業務サイクルを把握しましょう。週次・月次・年間それぞれのサイクルで何を行うべきかを理解することで、持続的な成果創出が可能になります。

週次サイクル|PDCAを回す基本単位

週次サイクルは、PDCAを回すための最も基本的な単位です。

月曜日:週のスタートと計画確認

  • 週間目標の確認
  • アプローチリストの最終調整
  • 前週の振り返りで得た改善点の意識付け

火〜木曜日:実行フェーズ

  • アウトバウンド・インバウンド対応の実行
  • 商談設定・フォローアップ
  • 日次でのKPI確認

金曜日:振り返りと次週準備

  • 週次KPIレビュー
  • 成功・失敗事例の振り返り
  • 次週のアプローチ計画策定

週次ミーティングの推奨アジェンダ

項目内容所要時間
KPI確認コール数、接続率、商談化率の確認10分
成功事例共有今週うまくいったアプローチの共有10分
課題・相談苦戦しているケースの相談15分
次週の重点施策注力すべきリスト・アプローチの確認10分
連絡事項マーケティング施策・社内連絡の共有5分

月次サイクル|目標達成と戦略調整

月次サイクルでは、目標達成に向けた進捗管理と、戦略レベルでの調整を行います。

月初(1〜3日目)

  • 月間目標の確認と行動計画の策定
  • 前月の振り返りで得た改善点の実行開始
  • 新規リストの投入計画

月中(10〜20日目)

  • 着地予測の確認と必要に応じたアクション調整
  • トークスクリプトやメール文面の見直し
  • マーケティング部門との施策効果確認

月末(25日目以降)

  • 月間目標への最終追い込み
  • 月次レビューの準備
  • 翌月の計画策定

月次レビューの確認項目

  • コール数・接続率・商談化率の推移
  • リードソース別の成果分析
  • 引き継ぎ商談の受注率確認(フィールドセールスからのフィードバック)
  • トークスクリプトの効果測定
  • 改善仮説の設定と翌月への反映

四半期・年間サイクル|組織成長と戦略的改善

四半期・年間サイクルでは、より戦略的な視点での振り返りと改善を行います。

四半期レビュー

  • 四半期目標の達成度確認
  • 市場環境・競合動向の分析
  • 組織体制・人員配置の見直し
  • ツール・システムの評価と改善
  • メンバーのスキル評価と育成計画

年間レビュー

  • 年間目標の達成度と要因分析
  • 次年度の戦略・目標策定
  • 採用計画・組織拡大計画
  • 大規模なプロセス改善・システム刷新の検討

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BDRとSDRの違い|2つの役割と業務範囲

インサイドセールスには、「BDR」と「SDR」という2つの役割が存在します。この違いを理解することで、自社に最適な組織設計が可能になります。

BDR(Business Development Representative)の業務範囲

BDRは、主にアウトバウンドでの新規開拓を担当する役割です。

主な特徴

  • ターゲット企業リストに対する能動的なアプローチ
  • コールドコール・コールドメールが中心
  • ABM(アカウントベースドマーケティング)との連携
  • 戦略的なターゲット企業への複数回接触

求められるスキル

  • 粘り強さと拒絶への耐性
  • リサーチ力と仮説構築力
  • 短時間で興味を引くトーク力
  • 戦略的思考力

向いている人

  • 新規開拓にやりがいを感じる人
  • 自ら道を切り開くことが好きな人
  • 断られても前向きに捉えられる人

SDR(Sales Development Representative)の業務範囲

SDRは、主にインバウンドリードの対応と育成を担当する役割です。

主な特徴

  • マーケティング施策で獲得したリードへの対応
  • 問い合わせ・資料ダウンロード・セミナー参加者へのフォロー
  • リードの課題・ニーズのヒアリング
  • 商談化判定と適切なタイミングでの引き継ぎ

求められるスキル

  • 傾聴力と共感力
  • 課題発見力
  • 適切な情報提供力
  • スピーディーな対応力

向いている人

  • 顧客の課題に寄り添うことが好きな人
  • 丁寧なコミュニケーションが得意な人
  • マーケティングとの連携に興味がある人

自社に適した役割設計の考え方

BDRとSDRのどちらを重視すべきかは、自社の事業フェーズや商材特性によって異なります。

状況推奨される役割設計
新規市場を開拓したいBDR重視
マーケティング施策が充実しているSDR重視
高単価・エンタープライズ向け商材BDR重視(ABM型)
中小企業向け・多数のリード対応SDR重視
立ち上げ初期(リソースが限られる)ハイブリッド型(1人で両方担当)

多くの成長企業では、BDRとSDRの両方を配置するハイブリッド型の組織を構築しています。自社のリード獲得状況と営業戦略に応じて、最適なバランスを見つけましょう。

インサイドセールスに必要なスキルと経験

インサイドセールスで成果を出すためには、どのようなスキルが必要なのでしょうか。転職を検討している方、キャリアアップを目指している方に向けて、求められるスキルを解説します。

コミュニケーションスキル|非対面で信頼を築く力

インサイドセールスは非対面でのコミュニケーションが中心となるため、対面営業とは異なるスキルが求められます。

電話でのコミュニケーション

  • 声のトーン・話速のコントロール
  • 相手の状況を察知する力
  • 短時間で要点を伝える簡潔さ
  • 相手の話を引き出す質問力

メールでのコミュニケーション

  • 読みやすく簡潔な文章力
  • パーソナライズされた内容の作成
  • 適切なタイミングでの送信
  • 返信を促す効果的なCTA

ヒアリング力

  • 表面的な回答から本質的な課題を発見する力
  • BANT情報を自然に聞き出すテクニック
  • 相手の言葉を正確に理解し、確認する力

データ活用スキル|ツールを使いこなす力

現代のインサイドセールスは、様々なツールを駆使してデータドリブンな営業活動を行います。

必須となるツールスキル

  • CRM/SFA(Salesforce、HubSpotなど)の操作
  • MAツール(Marketo、Pardotなど)の基本理解
  • Web会議ツール(Zoom、Microsoft Teamsなど)の活用
  • ダッシュボード・レポートの読み解き

データ分析スキル

  • KPIの意味と活用方法の理解
  • 自身の活動データの分析と改善
  • 仮説構築とA/Bテストの実行

自己管理スキル|成果を出し続けるための習慣

インサイドセールスは、1日に何十件ものコールをこなし、断られることも多い仕事です。長期的に成果を出し続けるためには、自己管理スキルが欠かせません。

目標管理

  • 日次・週次・月次の目標設定と進捗管理
  • 優先順位付けと時間配分
  • 目標達成に向けた行動計画の策定

モチベーション管理

  • 拒否されても落ち込みすぎない精神的な強さ
  • 小さな成功体験を積み重ねる姿勢
  • 同僚やマネージャーとの適切なコミュニケーション

継続的な学習

  • 商材・業界知識のアップデート
  • 競合情報の収集
  • 新しい手法・ツールへの適応

インサイドセールスのメリット・デメリットとやりがい

インサイドセールスへの転職や、自社での立ち上げを検討している方に向けて、この仕事のメリット・デメリット、そしてやりがいを正直にお伝えします。

メリット|効率化と成長機会

  1. 場所を選ばない働き方
    1. 非対面での営業活動が中心となるため、リモートワークとの相性が良く、働く場所の自由度が高い職種です。移動時間がないため、ワークライフバランスの確保もしやすくなります。
  2. 多くの顧客接点を持てる
    1. 1日に対応できる顧客数がフィールドセールスと比較して圧倒的に多く、様々な業界・企業の担当者と会話する機会があります。これにより、幅広い業界知識や課題理解が身につきます。
  3. データで成長を実感できる
    1. 活動がすべてデータとして記録されるため、自身の成長を客観的に把握できます。「先月より接続率が10%向上した」「商談化率が改善した」といった形で、努力の成果が可視化されます。
  4. 多様なキャリアパスへの発展
    1. インサイドセールスで培ったスキルは、フィールドセールス、カスタマーサクセス、マーケティング、セールスマネージャーなど、様々なキャリアへの発展に活かせます。

デメリット|直面しやすい課題

  1. 拒否されることへのストレス
    1. 特にアウトバウンドでは、電話をかけても断られることが大半です。この状況にストレスを感じる人には向いていないかもしれません。
  2. 単調さを感じることがある
    1. 毎日同じようなトークスクリプトでコールを繰り返すことに、単調さを感じる場合があります。工夫や改善を楽しめるマインドセットが必要です。
  3. 非対面ゆえの関係構築の難しさ
    1. 顔が見えない状態での信頼関係構築は、対面と比較して難易度が高い面があります。声だけで相手の状況を察知し、適切なコミュニケーションを取るスキルが求められます。
  4. 成果が数字で明確に表れる
    1. 活動がすべて数値化されるため、成果が出ていない時期は精神的に辛く感じることがあります。ただし、これは裏を返せば「頑張りが正当に評価される」というメリットでもあります。

やりがい|成果が見える仕事の魅力

  1. 成果が数字で可視化される
    1. コール数、接続率、商談化率など、すべての活動が数値で見えるため、自分の成長を実感しやすい仕事です。
  2. 顧客の課題解決に貢献できる
    1. ヒアリングを通じて顧客の課題を発見し、解決策を提案することで、顧客のビジネスに貢献できる喜びがあります。
  3. チームでの達成感
    1. インサイドセールスはチームで目標に向かうことが多く、仲間と共に目標を達成した時の喜びは格別です。
  4. スキルアップの実感
    1. コミュニケーション力、データ分析力、戦略的思考力など、ビジネスパーソンとして汎用性の高いスキルが身につきます。

インサイドセールスの将来性とキャリアパス

インサイドセールスは今後も成長が期待される職種です。市場動向とキャリアパスについて解説します。

市場動向と将来性|需要は拡大傾向

日本市場の現状

日本国内のインサイドセールス普及率は40.6%とまだ黎明期にあります。これは逆に言えば、今後の成長余地が大きいということです。

普及を後押しする要因

  • デジタル化・DXの加速
  • 営業効率化への要請の高まり
  • AI・テクノロジーの進化による業務の高度化
  • リモートワークの定着
  • 人材不足による生産性向上の必要性

求人市場の動向 インサイドセールスの求人数は年々増加しており、特にSaaS企業やIT企業での需要が高まっています。経験者はもちろん、未経験者を育成して採用する企業も増えています。

キャリアパスの選択肢

インサイドセールスで培った経験とスキルは、様々なキャリアへの発展に活かせます。

インサイドセールスのキャリアパスの図説。
  1. マネージャー・リーダーへの昇進
    1. インサイドセールスチームのマネジメントを担当します。メンバーの育成、KPI管理、戦略立案など、組織全体の成果に責任を持つ役割です。
  2. フィールドセールスへの転身
    1. インサイドセールスで培った顧客理解力やヒアリング力を活かし、対面での商談・クロージングを担当するフィールドセールスへ転身するキャリアパスです。
  3. カスタマーサクセスへの展開
    1. 既存顧客の成功支援を担当するカスタマーサクセスへ転身するケースも多くあります。インサイドセールスで培った顧客コミュニケーション力が活きる職種です。
  4. マーケティングへの発展
    1. リード獲得やナーチャリングの経験を活かし、マーケティング部門で活躍するキャリアパスもあります。顧客の生の声を知るインサイドセールス出身者は、マーケティング施策の精度向上に貢献できます。
  5. 営業企画・セールスイネーブルメント
    1. 営業組織全体のプロセス設計、ツール導入、研修設計などを担当する営業企画やセールスイネーブルメントへの発展も可能です。

転職市場での評価とアピールポイント

インサイドセールス経験者が転職市場で評価されるポイントを整理します。

評価されるスキル・経験

  • 商談創出の実績(商談化率、商談数)
  • CRM/SFA/MAツールの活用経験
  • データ分析に基づく改善実績
  • トークスクリプトの設計・改善経験
  • チームリーダー・メンター経験

アピール時のポイント

  • 数値で成果を語れること(「商談化率を〇〇%向上させた」など)
  • 改善プロセスを説明できること(課題発見→仮説→実行→検証)
  • 他部門との連携経験を具体的に説明できること

まとめ:業務理解が立ち上げ・組織構築の第一歩

本記事では、インサイドセールスの業務内容を1日の流れから年間サイクルまで、徹底的に解説しました。

本記事のポイント整理
  1. インサイドセールスの本質
    1. 単なる「電話営業」ではなく、見込み顧客との関係構築から商談創出までを担う戦略的な役割
    2. The Model型組織における「架け橋」としての機能
    3. テレアポとは目的・時間軸・顧客理解の深さが根本的に異なる
    4. 業務の体系的理解
  2. SalesGrid式12カテゴリ体系による業務の科学的分解
    1. データ管理、ターゲティング、実行、分析、連携など多岐にわたる業務範囲
    2. BDR(アウトバウンド中心)とSDR(インバウンド中心)の役割分担
  3. 時間軸での業務理解
    1. 1日の流れ:午前のコール集中時間、午後のフォローアップ、終業前の振り返り
    2. 週次サイクル:PDCAを回す基本単位としての1週間
    3. 月次・年間サイクル:戦略的な振り返りと改善
  4. 必要なスキルとキャリア
    1. 非対面でのコミュニケーション力、データ活用力、自己管理力
    2. 多様なキャリアパス(マネージャー、FS、CS、マーケティングなど)への発展可能性
    3. 将来性の高い職種としての市場価値

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よくあるご質問

質問:インサイドセールスとテレアポの違いは何ですか?

回答:インサイドセールスとテレアポは、目的と時間軸が根本的に異なります。テレアポは「アポイントを取ること」が目的で、短期的な成果を重視します。一方、インサイドセールスは「商談化すべきリードを見極め、適切なタイミングで商談を創出すること」が目的です。そのため、顧客の課題やニーズを深く理解するヒアリングを行い、すぐに商談化しないリードに対しても中長期的な育成(ナーチャリング)を行います。成功指標も、テレアポがアポ獲得件数であるのに対し、インサイドセールスは商談化率や受注への貢献度で評価されます。

質問:インサイドセールスに未経験から転職することは可能ですか?

回答:可能です。インサイドセールスは比較的新しい職種であり、経験者が市場に少ないため、未経験者を採用・育成する企業が増えています。特に、営業経験(業界問わず)、接客経験、コールセンター経験がある方は、コミュニケーションスキルをアピールポイントにできます。また、SaaS企業やスタートアップでは、ポテンシャル採用として未経験者を積極的に受け入れているケースも多いです。転職活動では、「なぜインサイドセールスを志望するのか」「どのようなスキルを活かせるか」を明確に説明できるよう準備しましょう。

質問:インサイドセールスの1日のコール件数の目安はどのくらいですか?

回答:一般的な目安として、1日あたり50〜80件程度のコールを実行するケースが多いです。ただし、これは企業や商材、アプローチ対象によって大きく異なります。BDR(アウトバウンド中心)の場合は、コールドコールが多いため1件あたりの通話時間が短く、コール件数は多くなる傾向があります。一方、SDR(インバウンド中心)の場合は、問い合わせ対応や資料請求フォローなど、1件あたりの対応時間が長くなるため、コール件数は少なくなります。重要なのはコール件数ではなく、接続率や商談化率といった成果指標を重視することです。

質問:インサイドセールスに向いている人の特徴は何ですか?

回答:インサイドセールスに向いている人には、いくつかの共通した特徴があります。第一に、断られても前向きに捉えられる精神的な強さを持つ人です。アウトバウンドでは断られることが大半であり、それをストレスに感じすぎない人が向いています。第二に、データや数字に基づいて改善を楽しめる人です。活動がすべて数値化されるため、PDCAを回して成果を向上させることにやりがいを感じられる人が成功しやすいです。第三に、傾聴力があり、顧客の課題に寄り添える人です。一方的に話すのではなく、相手の話を聞き、真のニーズを引き出す力が求められます。

質問:インサイドセールスのキャリアパスにはどのような選択肢がありますか?

回答:インサイドセールスからのキャリアパスは多様です。最も一般的なのは、インサイドセールスチームのマネージャー・リーダーへの昇進です。メンバー育成やKPI管理、戦略立案を担当します。次に、フィールドセールスへの転身があります。インサイドセールスで培った顧客理解力を活かし、対面での商談・クロージングを担当します。また、カスタマーサクセスへの展開も人気のキャリアパスです。既存顧客の成功支援を担当し、継続率向上やアップセルに貢献します。その他にも、マーケティング部門への発展、営業企画・セールスイネーブルメントなど、インサイドセールスで培ったスキルは様々なキャリアに活かせます。

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「進化する営業が事業成長を彩る」をテーマに掲げるSalesGrid編集部は、BtoB営業の未来を切り拓くメディアを運営。AIやチームビルディングを含む幅広いトピックで、営業の可能性を多元的に探求し、成果を追求するすべての営業パーソンを支援します。

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