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【最新版】インサイドセールスツール比較|目的別おすすめツール15選

【最新版】インサイドセールスツール比較|目的別おすすめツール15選
keisuke

インサイドセールス組織の立ち上げ・強化において、ツール選定は成果を左右する重要な意思決定です。

「どのツールを導入すればいいのかわからない」「高機能すぎるツールを選んで使いこなせなかった」「安価なツールを選んだが拡張性がなく乗り換えが必要になった」——こうした声は、インサイドセールス組織を構築する多くの企業から聞かれます。

本記事では、SalesGridが提唱する「営業を科学する」アプローチに基づき、2025年最新のインサイドセールスツール15選を目的別に徹底比較します。CRM・SFA・MA・CTIなど各カテゴリの特徴と選び方を、導入規模や予算に応じて解説。自社の課題とフェーズに最適なツールスタックを構築するための指針をお届けします。

本記事は「インサイドセールス立ち上げ完全ガイド」シリーズの第4章として、第3章「KPI設計と目標管理」で設計した指標を実現するためのテクノロジー基盤について詳しく解説します。

目次
  1. インサイドセールスツールとは?導入が不可欠な理由
  2. インサイドセールスツール5つのカテゴリと選び方
  3. 【科学的アプローチ】導入規模・予算別ツール選定マトリクス
  4. 【目的別】CRM/SFAツール比較4選
  5. 【目的別】MA(マーケティングオートメーション)ツール比較3選
  6. 【目的別】CTI・通話解析ツール比較4選
  7. 【目的別】セールスインテリジェンス・イネーブルメントツール比較3選
  8. 【目的別】名刺管理・顧客データベース構築ツール
  9. 【一覧表】インサイドセールスツール15選 機能・価格比較表
  10. ツール導入を成功させるための戦略的ロードマップ
  11. まとめ:自社の課題とフェーズに最適なツールを選ぶ
  12. よくあるご質問

インサイドセールスツールとは?導入が不可欠な理由

インサイドセールスツールとは、見込み顧客(リード)の獲得から育成、商談創出、顧客管理に至るまでの営業プロセス全体を支援するシステムの総称です。近年のDX推進により、これらのツールはインサイドセールス組織の成果を左右する基盤として不可欠な存在となっています。

インサイドセールスの業務プロセスとツールの役割

インサイドセールスの業務は、一般的に以下の4つのフェーズに分解できます。各フェーズで求められる機能は異なり、それに対応するツールカテゴリも異なります。

フェーズ主な課題対応するツールカテゴリ
リード獲得見込み顧客の母数不足、質の低さMA、インテントセールスツール
リード育成追客漏れ、放置リードの増加MA、メール配信ツール
商談創出アポ獲得率の低さ、トーク品質のばらつきCTI、会話インテリジェンス
顧客管理情報の散逸、ネクストアクションの抜け漏れCRM/SFA

このように、インサイドセールスの業務プロセスを分解し、各フェーズの課題を明確にすることで、導入すべきツールの優先順位が見えてきます。

ツール導入で実現できる3つの効率化メリット

インサイドセールスツールを適切に導入することで、組織は以下の3つのメリットを享受できます。

  1. 属人化の排除と再現性の確保
    1. トップセールスの営業ノウハウをデータとして蓄積し、チーム全体で共有することで、成果の再現性を高めることができます。通話録音や商談解析ツールは、ハイパフォーマーの成功パターンを可視化し、組織全体のスキル底上げに貢献します。
  2. データドリブンな意思決定の実現
    1. 勘や経験に頼るのではなく、顧客の行動データや商談の進捗状況をリアルタイムで把握することで、科学的な根拠に基づいた意思決定が可能になります。これは本シリーズ第3章で解説したKPI設計と連動する重要な要素です。
  3. 営業担当者の入力負荷軽減と本質業務への集中
    1. AIによる自動入力や音声認識による文字起こし機能は、営業担当者をデータ入力作業から解放します。これにより、顧客との対話や提案準備といった本質的な業務に時間を割くことができるようになります。

2025年のトレンド:AI活用とインテントデータの台頭

2025年のインサイドセールスツール市場における最大のトレンドは、「生成AI(Generative AI)の実装」と「インテントデータ(興味関心データ)の活用」です。

生成AIによる業務支援

多くのCRM/SFAやCTIツールが生成AI機能を搭載し、商談記録の自動要約、メール文面の自動作成、ネクストアクションの提案などを実現しています。これにより、従来は数十分かかっていた事務作業が数秒で完了するようになりました。

インテントデータによるターゲティング

従来の営業リストは、業種や企業規模といった「静的データ」に基づいて作成されていました。しかし、インテントデータを活用することで、「今まさに自社商材に関連するキーワードを検索している企業」を特定できるようになりました。これにより、ニーズが顕在化した最適なタイミングでアプローチすることが可能となり、商談化率の大幅な向上が期待できます。

インサイドセールスツール5つのカテゴリと選び方

インサイドセールスツールは、その目的と機能によって大きく5つのカテゴリに分類できます。自社の課題に応じて、どのカテゴリのツールを優先的に導入すべきかを見極めることが重要です。

CRM/SFA(顧客管理・営業支援システム)の役割と選定基準

CRM(Customer Relationship Management) は顧客関係管理、SFA(Sales Force Automation) は営業支援システムの略称です。両者は密接に関連しており、多くの製品では一体化されています。

主な役割:

  • 顧客情報と商談履歴の一元管理
  • パイプライン(案件進捗)の可視化
  • 営業活動の記録と分析
  • 売上予測とレポート作成

選定時のチェックポイント:

  • AI連携による入力自動化機能の有無
  • 他ツール(MA、CTI等)との連携のしやすさ
  • モバイル対応の充実度
  • UIの直感性と現場定着率

CRM/SFAはインサイドセールス活動の「心臓部」であり、すべてのデータが集約される基盤となります。

MA(マーケティングオートメーション)の役割と選定基準

MA(Marketing Automation) は、見込み顧客の獲得から育成までのマーケティング活動を自動化するシステムです。

主な役割:

  • Webサイト訪問者の行動追跡
  • メール配信の自動化とシナリオ設計
  • リードスコアリングによる優先順位付け
  • ホットリードの検知と営業への通知

選定時のチェックポイント:

  • スコアリング機能の柔軟性
  • CRM/SFAとのシームレスな連携
  • メール配信の到達率と効果測定機能
  • 運用に必要な専門知識のレベル

MAは「質の高いリードをインサイドセールスに供給する」ための選別機として機能します。

CTI・IP電話・通話解析ツールの役割と選定基準

CTI(Computer Telephony Integration) は、コンピューターと電話を統合するシステムです。近年はクラウド型のIP電話と通話解析機能を組み合わせたツールが主流となっています。

主な役割:

  • ワンクリックでの発信(クリックトゥコール)
  • 通話内容の自動録音と文字起こし
  • 通話品質のAI解析とフィードバック
  • CRM/SFAへの活動ログ自動連携

選定時のチェックポイント:

  • 音声認識の精度(特に日本語対応)
  • 解析指標の充実度(話速、沈黙時間、被せ率など)
  • 既存のCRM/SFAとの連携可否
  • 通話料金体系の明確さ

CTIは、長らくブラックボックスだった「電話の中身」を可視化し、組織的な改善を可能にします。

セールスインテリジェンス・イネーブルメントツールの役割と選定基準

セールスインテリジェンスは、営業活動に必要な情報を収集・分析するツール、セールスイネーブルメントは、営業組織の能力向上を支援するツールです。

主な役割:

  • インテントデータによるターゲット企業の特定
  • 商談内容の解析とハイパフォーマーの成功パターン抽出
  • 営業担当者へのリアルタイムアシスト
  • 組織全体のナレッジ蓄積と共有

選定時のチェックポイント:

  • データの鮮度と網羅性
  • AIによる分析精度
  • 現場での活用のしやすさ
  • 投資対効果(ROI)の測定可能性

これらのツールは、「誰にアプローチするか」と「どう提案するか」の両面で営業力強化に貢献します。

名刺管理・データ補完ツールの役割と選定基準

名刺管理ツールは、名刺交換で得た顧客情報をデータ化し、組織全体で共有・活用するためのシステムです。

主な役割:

  • 名刺のスキャンとOCRによるデータ化
  • 企業データベースとの連携による情報補完
  • 社内の人脈可視化
  • CRM/SFAへの自動連携

選定時のチェックポイント:

  • OCR精度と対応言語
  • 企業情報データベースの充実度
  • CRM/SFAとの連携方法
  • セキュリティ対策

展示会やセミナーでの名刺交換が多い企業にとって、名刺管理ツールはリード獲得の効率化に直結します。

【科学的アプローチ】導入規模・予算別ツール選定マトリクス

ツール選定において最も陥りやすい失敗は、「高機能すぎるツール(オーバースペック)」または「安価だが拡張性のないツール(アンダースペック)」を選んでしまうことです。

SalesGridでは、企業の成長ステージを3つに分類し、それぞれのフェーズに最適な選定基準を定義しました。

スタートアップ・小規模組織(〜50名)向けの選定指針

組織の特徴:

  • 専任のシステム管理者が不在
  • 予算が限られる
  • スピード重視で成果を求められる

選定の優先順位:

  1. 導入の容易さ:初期設定が不要で、直感的に使えるUIを持つツール
  2. 即効性:導入後すぐに成果が見えるツール
  3. コスト:フリープランや低価格プランが用意されているツール

おすすめの構成例:

  • CRM/SFA:Zoho CRM(スタンダード)またはGENIEE SFA/CRM
  • MA:HubSpot Marketing
  • CTI:Pickupon

この規模では、オールインワン型のツールや、MAとSFAが一体化した製品が有力な選択肢となります。

中堅・中小企業(50〜300名)向けの選定指針

組織の特徴:

  • 部門間の連携(マーケティング⇔インサイドセールス⇔フィールドセールス)が課題
  • Excel管理からの脱却が求められる
  • ある程度の投資予算を確保できる

選定の優先順位:

  1. 連携力:SFAとMAのデータ連携がスムーズであること
  2. 定着化:現場の入力負荷を軽減する機能があること
  3. 拡張性:組織の成長に合わせて機能を追加できること

おすすめの構成例:

  • CRM/SFA:Mazrica SalesまたはSalesforce(Professional)
  • MA:HubSpot MarketingまたはSATORI
  • CTI:MiiTel
  • 名刺管理:Sansan

この規模では、国産ツールが強みを発揮する領域でもあります。日本語サポートの充実度や、日本企業の商習慣への対応を重視しましょう。

大企業・エンタープライズ(300名〜)向けの選定指針

組織の特徴:

  • 膨大なデータ量を扱う
  • 複雑な権限管理が必要
  • 高度なセキュリティ要件がある
  • 既存システムとの統合が求められる

選定の優先順位:

  1. 拡張性:APIエコシステムが充実していること
  2. 堅牢性:高度なカスタマイズやセキュリティ設定(SSO、IP制限など)が可能であること
  3. グローバル対応:多言語・多通貨に対応していること

おすすめの構成例:

  • CRM/SFA:Salesforce Sales Cloud(Enterprise以上)
  • MA:HubSpot MarketingまたはMarketo
  • CTI:Dialpad
  • セールスインテリジェンス:Sales Marker
  • 商談解析:amptalkまたはZoom Revenue Accelerator

この規模では、グローバルプラットフォームの採用が推奨されます。

【目的別】CRM/SFAツール比較4選

CRM/SFAは、インサイドセールス活動の基盤となる最重要ツールです。顧客情報と商談の一元管理を実現し、データドリブンな営業活動を支えます。

Salesforce Sales Cloud|世界シェアNo.1の圧倒的エコシステム

Salesforceは、CRM市場における絶対的なリーダーであり、Sales Cloudはその中核製品です。単なるデータベースにとどまらず、マーケティング、サービス、コマースなどあらゆる顧客接点を統合するプラットフォームとして機能します。

主な機能と強み

  • 圧倒的なエコシステム:AppExchangeには数千ものアプリケーションが存在し、MiiTelやSales Markerなど主要ツールとシームレスに連携可能
  • AIアシスタント「Einstein」:商談記録からのネクストアクション提案、顧客からの問い合わせに対する回答案の自動作成
  • スケーラビリティ:スタートアップからグローバル企業まで、組織の成長に合わせて機能を拡張し続けられる

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)特徴
Starter Suite3,000円/ユーザー基本機能パッケージ、初期費用不要
Professional12,000円/ユーザーカスタマイズ、プロセス管理
Enterprise21,000円/ユーザー高度な自動化、API連携
Unlimited42,000円/ユーザーAI機能フル活用、24時間サポート

向いている企業規模:中堅〜大企業、グローバル展開を目指す企業

お問い合わせ先
AIを活用した営業ソフトウェア&ソリューション | セールスフォース・ジャパン
AIを活用した営業ソフトウェア&ソリューション | セールスフォース・ジャパン

Mazrica Sales|現場定着率を追求した国産SFA

株式会社マツリカが提供する「Mazrica Sales」は、日本の営業現場のリアリティに即して設計されたSFAです。多くのSFA導入プロジェクトが「現場がデータを入力してくれない」という理由で失敗に終わる中、Mazrica SalesはそのUXの良さで高い定着率を誇ります。

主な機能と強み

  • 直感的な案件ボード:カード形式で案件を可視化し、ドラッグ&ドロップでフェーズ移行が可能
  • AI案件予測:過去の案件データをAIが解析し、進行中の案件の受注確度やリスクをスコアリング
  • 入力負荷の軽減:名刺OCR、メール署名からの自動データ取り込み、グループウェアとの連携

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)特徴
Starter27,500円〜
(10ユーザー含む)
基本機能、モバイル対応、レポーティング・分析機能、AIアシスタント(50回/月)、CRMオートメーション(上限3個)
Growth125,000円〜
(10ユーザー含む)
AI案件予測、複数営業プロセス管理、ダッシュボード、見積書作成、API連携、AIアシスタント(1,000回/月)、CRMオートメーション(上限10個) など
Unlimited185,000円〜
(10ユーザー含む)
全機能、名刺OCR、AIアシスタント(無制限)、CRMオートメーション(無制限)

向いている企業規模:中小〜中堅企業、SFA定着に課題を感じている企業

お問い合わせ先
株式会社マツリカ | Mazrica Sales
株式会社マツリカ | Mazrica Sales

GENIEE SFA/CRM|コストパフォーマンスと多機能性の両立

株式会社ジーニーが提供する「GENIEE SFA/CRM」は、「定着率99%」を標榜する使いやすさと、導入しやすい価格設定が魅力のツールです。同社はMAやチャットボットも展開しており、それらとのシームレスな連携が可能です。

主な機能と強み

  • Googleマップ連携:顧客の所在地を地図上にプロットし、エリアターゲティングやテリトリー管理を視覚的に支援
  • 柔軟なレポート機能:ドラッグ&ドロップで容易に作成でき、活動量や商談化率をリアルタイムで可視化
  • プラットフォーム連携:GENIEE MAやGENIEE Chatとの連携で、マーケティングからカスタマーサクセスまでの一貫したデータフローを構築

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)特徴
スタンダード34,800円〜
(10ユーザー含む)
顧客・商談管理、レポート、マップ連携
プロ90,000円〜
(10ユーザー含む)
API連携、予実管理、カスタム項目拡張
エンタープライズ120,000円〜
(10ユーザー含む)
高度なセキュリティ、IP制限、操作ログ

向いている企業規模:中小〜中堅企業、コストを抑えてSFAを導入したい企業

お問い合わせ先
【公式】営業管理ツール顧客管理システムならGENIEE SFA/CRM
【公式】営業管理ツール顧客管理システムならGENIEE SFA/CRM

Zoho CRM|グローバル基準の機能を驚異的な低価格で

Zoho CRMは、インド発のグローバルSaaS企業Zoho Corporationが提供するクラウドCRMです。世界中で利用されており、多言語・多通貨対応は標準装備。月額1,000円台から利用可能でありながら、エンタープライズ製品に匹敵する機能を備えています。

主な機能と強み

  • 営業データ分析:レポートやダッシュボードで営業パフォーマンスを可視化・分析
  • AIアシスタント「Zia」:売上予測、異常値の検出、最適な連絡時間の提案
  • Zohoエコシステム:メール、チャット、会計、人事など40以上のビジネスアプリと統合可能

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)特徴
スタンダード1,680円/ユーザー基本機能、一括メール送信、ワークフロー など
プロフェッショナル2,760円/ユーザープロセス管理、CPQ(見積支援ツール)、セールスシグナル、書類の管理 など
エンタープライズ4,800円/ユーザーAI機能(Zia)、高度なカスタマイズ、ジャーニー設計 など
アルティメット6,240円/ユーザー機能の上限拡張、AI機能の強化、より高度なデータ分析 など

向いている企業規模:小規模〜中堅企業、コストパフォーマンスを重視する企業

お問い合わせ先
【公式】Zoho CRM - 選んでよかったCRM/SFAツール
【公式】Zoho CRM – 選んでよかったCRM/SFAツール

【目的別】MA(マーケティングオートメーション)ツール比較3選

MAツールは、見込み顧客を育成し、購買意欲が高まった「HOTリード」をインサイドセールスに供給するための選別機として機能します。

BowNow|シェアNo.1のシンプル設計で見込み顧客を可視化

クラウドサーカス株式会社の「BowNow」は、導入社数14,000社以上を誇る国産MAシェアNo.1ツールです。高機能・高価格になりがちなMAツール市場において、「シンプル・低価格」という独自のポジションを確立しています。

主な機能と強み

  • HOTリード抽出特化:複雑なスコアリングや分岐シナリオをあえて削ぎ落とし、Webサイト訪問者の可視化に集中
  • フリープランの存在:期間無制限で利用できるフリープラン(リード数制限あり)でスモールスタート可能
  • アタックリスト作成:「料金ページを見た企業」「事例ページを閲覧した企業」を特定し、即座にアプローチ

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)機能
フリー0円基本機能、上限リード100件、メール配信、セグメントメール、簡易SFA、IP制限 など
スタンダード36,000円フリープランの全機能、上限リード5,000件、メール配信数無制限、企業解析、フォーム作成、ノーコードLP作成 など

※さらに成果に繋げるためのプランもあります。BowNowのWEBページからお問い合わせください。

向いている企業規模:スタートアップ〜中小企業、MA導入初心者

お問い合わせ先
【公式】マーケティングオートメーション BowNow(バウナウ)
【公式】マーケティングオートメーション BowNow(バウナウ)

Kairos3 Marketing|営業連携を前提とした一体型プラットフォーム

カイロスマーケティング株式会社が提供する「Kairos3 Marketing」は、MAツール単体ではなく、SFAツール「Kairos3 Sales」や日程調整ツール「Kairos3 Timing」との連携を前提としたプラットフォームです。

Kairos3|リード獲得から受注までを一元管理するMA+SFA一体型ツール

主な機能と強み

  • ワンストップ機能:MAで育成されたリードのスコアが閾値を超えると、自動的にSFA側にタスクとして登録
  • 日程調整の自動化:「Kairos3 Timing」との連携で、空き日程の提示からWeb会議URL発行、カレンダー登録までを自動化
  • セミナー管理機能:集客メールの配信から受講票の送付、出欠管理までを一元管理

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)機能
スタンダード15,000円〜基本機能、オプション機能追加
プロ150,000円〜基本機能、Webパーソナライズ、カスタムレポート、ダッシュボード、権限カスタマイズ、SSO など

向いている企業規模:中小企業、ウェビナー施策を行う企業

お問い合わせ先
Kairos3|リード獲得から受注までを一元管理するMA+SFA一体型ツール
Kairos3|リード獲得から受注までを一元管理するMA+SFA一体型ツール

SATORI|匿名顧客へのアプローチを可能にする国産MA

SATORI株式会社が提供する「SATORI」は、国産MAツールとして高い認知度を持つ製品です。特に「匿名顧客」へのアプローチ機能に強みを持ち、リードジェネレーション段階から活用できます。

マーケティングオートメーションツール SATORI

主な機能と強み

  • 匿名顧客へのアプローチ:まだフォーム入力していない匿名のWebサイト訪問者に対してもポップアップやバナーでアプローチ可能
  • 直感的なUI:専門知識がなくても操作しやすい設計で、マーケティング担当者の負担を軽減
  • 充実した国内サポート:日本語でのサポート体制が充実しており、安心して運用可能

価格・プラン

プラン名月額費用(税抜)初期費用
基本プラン148,000円〜300,000円

向いている企業規模:中堅企業、リードジェネレーションに課題を感じている企業

お問い合わせ先
マーケティングオートメーションツール SATORI
マーケティングオートメーションツール SATORI

【目的別】CTI・通話解析ツール比較4選

インサイドセールスの主要業務である「電話(架電)」は、長らくマネージャーの目が届かないブラックボックスでした。しかし、音声認識AIの進化により、通話内容はすべてテキスト化・解析され、貴重なデータ資産へと生まれ変わりました。

MiiTel|AI通話解析のパイオニアが実現するセルフコーチング

株式会社RevCommが提供する「MiiTel」は、日本におけるAI搭載型IP電話市場を切り開いたパイオニアです。累計導入社数は数千社に及び、圧倒的なブランド力を持っています。

MiiTel(ミーテル) | 音声解析AI

主な機能と強み

  • 通話内容の定量評価・トーク解析
    • 話速、トーク比率、ラリー回数などの話し方の特徴を定量的なデータで解析します。感覚頼みになりやすい営業スキルをデータとして可視化し「どうやるとうまく行くか」の特定を進めやすくします。
  • 自動全文文字起こし
    • 通話内容はすべて自動で文字起こしされます。お客様とユーザーの話者が正確に分離され、タイムスタンプつきで表示されるため、確認したいポイントにすぐにアクセスできます。
  • 通話中のモニタリング
    • 他のユーザーの通話内容をリアルタイムで確認することができます。ユーザーにだけ聞こえる声で指示出しすることができる「ささやき」の機能も備えているため、きめ細かなフォローが可能です。

向いている企業規模:全規模、特に営業教育に課題を感じている企業

お問い合わせ先
MiiTel(ミーテル) | 音声解析AI
MiiTel(ミーテル) | 音声解析AI

Pickupon|SFA自動入力で「入力コストゼロ」を実現

Pickupon株式会社の「Pickupon」は、徹底的に「入力作業の自動化」にフォーカスしたツールです。インサイドセールス担当者が最も嫌う「SFAへの架電ログ入力」を、AIの力で消滅させることをミッションとしています。

主な機能と強み

  • 重要箇所の自動ピックアップ:通話内容から「重要な部分」をAIが自動で抽出し、SFAにテキストとして自動転送
  • 幅広いSFA連携:Salesforce、HubSpot、Mazrica Salesなど主要SFAと連携可能
  • Slack連携:顧客の「生の声」を開発チームやマーケティングチームにリアルタイムで共有

価格・プラン

初期費用月額
契約プラン無料6,000円/ユーザー+通話料金

※上記費用とは別途、犯罪収益移転防止法に関わる取引時確認手数料2,980円がかかります。

向いている企業規模:全規模、SFAへの入力負荷を軽減したい企業

お問い合わせ先
MiiTel(ミーテル) | 音声解析AI
MiiTel(ミーテル) | 音声解析AI

Dialpad|マルチデバイス対応とリアルタイムAIアシスト

Dialpadは、Google Voiceの生みの親たちが創業した米国企業によるクラウドビジネス電話システムです。PC、スマートフォン、タブレットなどあらゆるデバイスで会社の電話番号を利用できる「Pure Cloud」アーキテクチャが特徴です。

主な機能と強み

  • Dialpad Ai:60億分以上のビジネス会話データでトレーニングされたLLMを搭載し、リアルタイムでの文字起こし、通話要約、センチメント分析を実行
  • リアルタイムアシスト:通話中に特定のキーワードが出た瞬間に、画面上に最適な回答スクリプトをポップアップ表示
  • グローバル対応:世界中に拠点を持つ企業にとって、国を跨いで統一された電話システムを構築可能

価格・プラン

プラン月額概要
Standard1,000円/ユーザー基本機能、ボイスメールのテキスト化、Google Workspace & Microsoft 365連携、SAML(シングルサインオン)SAML など
Pro1,500円/ユーザーStandardプランの全機能、主要なCRMツールに連携、電話サポート など
Enterprise2,000円/ユーザーProプランの全機能、オフィス数・グループ数が無制限 など

向いている企業規模:ベンチャー〜大企業、グローバル展開する企業

お問い合わせ先
Dialpad - AI搭載の顧客コミュニケーションプラットフォーム | Dialpad
Dialpad – AI搭載の顧客コミュニケーションプラットフォーム | Dialpad

Zoom Phone|Zoomプラットフォームとの統合による導入容易性

Zoom Video Communicationsが提供する「Zoom Phone」は、Zoomプラットフォームに統合されたクラウド電話システムです。既にZoomを利用している企業にとって、追加導入のハードルが低いことが大きな魅力です。

ビジネス向けクラウドPBX
Zoom Phone

主な機能と強み

  • Zoomとのシームレスな統合:Web会議と電話が同一プラットフォームで管理可能
  • 通話録音と文字起こし:AIによる自動文字起こし機能を搭載
  • 既存環境からの拡張:Zoomのライセンスを持っていれば、追加オプションとして導入可能

価格・プラン

プラン概要
従量課金型 / 無制限型利用状況に応じた複数プランを用意。詳細は要問い合わせ

向いている企業規模:Zoom利用企業、Web会議と電話を統合したい企業

お問い合わせ先
ビジネス向けクラウドPBX Zoom Phone
ビジネス向けクラウドPBX Zoom Phone

【目的別】セールスインテリジェンス・イネーブルメントツール比較3選

2025年のインサイドセールスにおける最大の競争優位性は、「誰にアプローチするか(ターゲティング)」と「商談の質(クオリティ)」で決まります。これを支えるのが、インテントデータと商談解析ツールです。

Sales Marker|インテントデータで「今」興味を持つ企業を特定

株式会社Sales Markerが提供するSales Markerは、520万社以上の法人データ、570万件の人物データ、160万件の部署データを含む日本最大級のデータベースを提供し、従来の「リスト営業」を過去のものにする革新的なソリューションです。膨大なWeb行動履歴データを分析し、最適化された「今アプローチすべき」顧客を提案します。

Sales Marker(セールスマーカー)|インテントセールス×自立型AIで、効率的に質の高い商談を獲得

主な機能と強み

  • インテントデータ活用:「動的データ」を活用し、ニーズが顕在化し始めた瞬間を捉えてアプローチ
  • 文面のパーソナライズ:特定した企業の課題に合わせたアプローチメールの文面を生成AIが自動作成
  • ABM支援:代表電話だけでなくSNS(LinkedIn等)を通じた決裁者への直接アプローチを支援

価格・プラン

プラン名費用機能
スタンダード要問い合わせ基本機能
プロフェッショナル要問い合わせスタンダードプランの全機能、外部ツール連携、権限管理機能
エンタープライズ要問い合わせプロフェッショナルプランの全機能、SSO認証、IPアドレス制御

向いている企業規模:中堅〜大企業、ABMを実践したい企業

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amptalk|商談の自動書き起こしとSFA連携で入力工数を削減

amptalk株式会社の「amptalk」は、オンライン商談の自動書き起こし・解析に特化したツールです。Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどの主要Web会議システムだけでなく、IP電話とも連携可能であり、インサイドセールスからフィールドセールスまでの「商談データ」を一気通貫で管理できます。

amptalk(アンプトーク)| 商談データを組織の価値に|セールスイネーブルメント

主な機能と強み

  • 入力工数の削減:商談終了後、自動的に録画データがアップロードされ、書き起こしと解析が実行。結果はSFAに自動で書き戻される
  • 商談の可視化:「誰が、何を、どれくらい話したか」がグラフ化され、ハイパフォーマーの成功パターンを定量的に把握
  • セールスイネーブルメント:データに基づいたフィードバックで、営業組織全体のスキル底上げに貢献

価格・プラン

プラン名月額費用機能
Basicプラン要問い合わせ基本機能、Web会議システム連携、IP電話連携、レポート閲覧 など
Proプラン要問い合わせBasicプランの全機能、閲覧権限管理、IPアドレス制限、Zoomリアルタイム解析 など

向いている企業規模:中堅〜大企業、オンライン商談が多い企業

お問い合わせ先
amptalk(アンプトーク)| 商談データを組織の価値に|セールスイネーブルメント
amptalk(アンプトーク)| 商談データを組織の価値に|セールスイネーブルメント

Zoom Revenue Accelerator|Zoomネイティブの会話インテリジェンス

Zoom Video Communicationsが提供する「Zoom Revenue Accelerator」は、Zoomプラットフォームに完全に統合された会話インテリジェンス機能です。別途サードパーティ製ツールを導入することなく、Zoomのオプションとして利用できる手軽さが魅力です。

Zoom Revenue Accelerator|会話からコンバージョンへ - 収益を推進するAI

主な機能と強み

  • リアルタイム解析:商談中の会話をリアルタイムで解析し、話速やフィラー(言い淀み)の多さを指摘
  • 多言語対応:日本語を含む12言語以上に対応
  • CRM連携:SalesforceやHubSpotとの双方向連携が可能

価格・プラン

プランと費用については、Zoom社へお問い合わせのうえ確認ください。

向いている企業規模:Zoom利用企業、グローバルチーム

お問い合わせ先
Zoom Revenue Accelerator|会話からコンバージョンへ - 収益を推進するAI
Zoom Revenue Accelerator|会話からコンバージョンへ – 収益を推進するAI

【目的別】名刺管理・顧客データベース構築ツール

展示会やセミナー、営業活動で獲得した名刺情報を効率的にデータ化し、組織全体で活用するためのツールです。

Sansan|法人向け名刺管理の決定版でCRM連携を強化

Sansan株式会社が提供する「Sansan」は、法人向け名刺管理サービスの代名詞ともいえる存在です。名刺のデータ化にとどまらず、企業データベースとの連携による情報補完、社内の人脈可視化など、営業活動を強力に支援する機能を備えています。

Sansan - ビジネスデータベース

主な機能と強み

  • 高精度OCR:名刺をスキャンするだけで99.9%の精度でデータ化
  • 企業データベース連携:帝国データバンクなどと連携し、企業の基本情報(業種、従業員数、売上高など)を自動補完
  • 社内人脈の可視化:「誰が、いつ、誰と名刺交換したか」を組織全体で共有し、営業アプローチの重複を防止
  • CRM/SFA連携:Salesforce、HubSpot、Marketoなど主要CRM/SFAとのシームレスな連携

価格・プラン

プランと費用については、Sansan社へお問い合わせのうえ確認ください。

向いている企業規模:中堅〜大企業、展示会・セミナーでの名刺交換が多い企業

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Sansan - ビジネスデータベース
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【一覧表】インサイドセールスツール15選 機能・価格比較表

本記事で紹介した15のツールを、カテゴリ別に一覧表でまとめました。自社の課題とフェーズに合わせて、最適なツールを選定する際の参考にしてください。

CRM/SFA 4ツール比較

ツール名価格目安(月額)主な強み向いている規模
Salesforce Sales Cloud約3,000円〜/ID世界シェアNo.1、圧倒的エコシステム中堅〜大企業
Mazrica Sales27,500円〜(10ID含)現場定着率、AI案件予測中小〜中堅
GENIEE SFA/CRM34,800円〜(10ID含)高コスパ、Googleマップ連携中小〜中堅
Zoho CRM1,680円〜/ID圧倒的低価格、多機能小〜中堅

MA 3ツール比較

ツール名価格目安(月額)主な強み向いている規模
BowNow0円〜無料プラン、シンプル設計スタートアップ〜中小
Kairos3 Marketing15,000円〜SFA一体型、日程調整連携中小
SATORI148,000円〜匿名顧客アプローチ、国産サポート中堅

CTI・通話解析 4ツール比較

ツール名価格目安(月額)主な強み向いている規模
MiiTel要問い合わせAI通話解析のパイオニア、教育効果大全規模
Pickupon6,000円/ID自動入力特化、SFA連携充実全規模
Dialpad1,000円〜/ユーザーマルチデバイス、リアルタイムAIベンチャー〜大企業
Zoom Phone要問い合わせZoomとの統合、導入容易Zoom利用企業

セールスインテリジェンス 3ツール比較

ツール名価格目安(月額)主な強み向いている規模
Sales Marker要問い合わせインテントデータ、ABM支援中堅〜大企業
amptalk要問い合わせ商談自動書き起こし、SFA連携中堅〜大企業
Zoom Revenue Accelerator要問い合わせZoom純正、追加導入容易Zoom利用企業

名刺管理 1ツール

ツール名価格目安(月額)主な強み向いている規模
Sansan要問合せ高精度OCR、企業DB連携、人脈可視化中堅〜大企業

※価格は2025年12月時点のリサーチに基づく参考情報です。各社のプラン改定等により変更される可能性があります。導入検討の際は必ず各社公式サイトをご確認ください。

ツール導入を成功させるための戦略的ロードマップ

優れたツールを選定することは重要ですが、それだけでは成功しません。ツールを組織に定着させ、成果を創出するための戦略的ロードマップを提示します。

シングルソース・オブ・トゥルース(SSOT)の確立

ツールが増えれば増えるほど、データが分散(サイロ化)するリスクが高まります。2025年のツール戦略において最も重要なのは、CRM/SFAを「信頼できる唯一の情報源(Single Source of Truth)」と定義し、すべてのツールのデータがここに集約されるエコシステムを構築することです。

具体的な集約イメージ:

  • Sales Markerで検知したインテントデータ → CRM/SFAに自動連携
  • MiiTelでの通話解析結果 → CRM/SFAの活動履歴に自動登録
  • BowNowでのWebアクセスログ → CRM/SFAのリード情報に自動付与

これにより、インサイドセールス担当者は一つの画面を見るだけで、顧客のあらゆるコンテキストを理解し、最適なアクションを取ることができるようになります。

AI活用の深化:「省力化」から「能力拡張」へ

これまでのAI活用は、議事録作成やデータ入力といった「マイナスをゼロにする(省力化)」機能が主でした。しかし、2025年はAIが人間に代わって判断を下したり、能力を拡張したりするフェーズ(Augmentation)に移行しています。

能力拡張の具体例:

  • Mazrica SalesのAI案件予測:経験の浅い担当者でも、AIの示唆により適切な優先順位付けが可能
  • Dialpadのリアルタイムアシスト:新人オペレーターでも、AIのサポートにより熟練者並みの対応が可能

ツール選定においては、単に「楽になるか」だけでなく、「営業担当者の能力を底上げ(エンハンス)してくれるか」という視点を持つことが重要です。

現場定着(イネーブルメント)への投資

どんなに高機能なツールも、現場が使いこなせなければ無用の長物です。特にSales Markerのような新しい概念のツールや、多機能なCRMを導入する場合、現場の抵抗感は避けられません。

定着化のための3つのポイント:

  1. 推進リーダーの任命:IT部門任せにせず、営業現場のエースをプロジェクトリーダーに据える
  2. Quick Winの創出:導入初期に「ツールのおかげでアポが取れた」「残業が減った」という成功体験(Quick Win)を作り、共有する
  3. 評価制度との連動:ツールの入力率や活用度を人事評価(KPI)に組み込むことで、強制力を持たせることも時には必要

本シリーズ第7章「マネジメントと人材育成」では、ツールを活用した組織運営についてさらに詳しく解説しています。

まとめ:自社の課題とフェーズに最適なツールを選ぶ

2025年、インサイドセールスは「科学」になりました。経験と勘に頼る時代は終わり、データとAIを駆使して、顧客の購買心理を読み解き、最適なコミュニケーションを設計する時代が到来しています。本記事のポイントを振り返ります。

最適なツールを選ぶポイント
  • ツール選定は営業戦略そのもの
    • 自社の課題とフェーズを客観的に把握し、最適な「武器」を選ぶことが重要
  • 5つのカテゴリを理解する
    • CRM/SFA、MA、CTI、セールスインテリジェンス、名刺管理の役割を明確に区別する
  • 規模・予算に応じた選定
    • オーバースペックもアンダースペックも避け、成長ステージに合ったツールを選ぶ
  • SSOTの確立
    • すべてのデータがCRM/SFAに集約されるエコシステムを構築する
  • 定着化への投資
    • ツール導入はゴールではなく、現場が使いこなしてこそ成果が生まれる

本シリーズで解説した業務設計(第2章)、KPI設計(第3章)との整合性を意識しながら、ツール選定を進めてください。そして、選定したツールを活用してトークスクリプトを最適化し(第6章)、組織全体のマネジメント(第7章)に活かしていくことで、インサイドセールス組織は持続的な成果を創出できるようになります。

SalesGridが提唱する「営業を科学する」アプローチの実践において、本記事が皆様の一助となりますと幸いです。

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本記事は「インサイドセールス立ち上げ完全ガイド」シリーズの第4章です。他の章もぜひご覧ください。

よくあるご質問

質問:インサイドセールスツールの導入費用はどのくらいかかりますか?

回答:ツールのカテゴリや規模によって大きく異なります。CRM/SFAの場合、Zoho CRMのように安価に始められるものから、Salesforceのように月額数万円/ユーザーのものまで幅広い選択肢があります。MAツールではBowNowのように無料プランを提供しているものもあります。CTIツールは月額5,000円〜6,000円/ユーザー程度が相場です。セールスインテリジェンスツールのSales Markerは高額と言われていますが、その分インテントデータによる高い成果が期待できます。初期費用は0円のツールも多いため、まずはスモールスタートで効果を検証することをおすすめします。

質問:SFAとCRMの違いは何ですか?どちらを導入すべきですか?

回答:SFA(Sales Force Automation)は営業活動の効率化・自動化に特化したシステムで、案件管理、活動記録、売上予測などの機能を持ちます。CRM(Customer Relationship Management)は顧客関係管理全般を扱い、マーケティングやカスタマーサポートとの連携も含む広い概念です。実際には、SalesforceやMazrica Salesなど多くの製品がSFAとCRMの機能を統合して提供しており、明確な境界線はなくなりつつあります。インサイドセールス組織においては、SFA機能(案件管理、活動記録)とCRM機能(顧客情報の一元管理)の両方が必要ですので、両機能を備えた統合型ツールの導入をおすすめします。

質問:ツールを複数導入する場合、連携はうまくいくのでしょうか?

回答:連携の成否は、選定するツールの組み合わせと導入設計によって大きく左右されます。Salesforceのようにエコシステムが充実しているプラットフォームを基盤に選べば、MiiTelやSales Markerなど主要ツールとの連携がスムーズに行えます。また、多くのツールがAPI連携やZapier・Make等の連携サービスに対応しているため、技術的なハードルは下がっています。重要なのは、導入前に「どのデータを、どこに集約するか」を明確に設計することです。CRM/SFAを「シングルソース・オブ・トゥルース(信頼できる唯一の情報源)」として定義し、すべてのツールのデータがここに集約される構成を目指してください。

質問:小規模な組織でも高機能なツールを導入するメリットはありますか?

回答:小規模組織が高機能ツールを導入する場合、「使いこなせない機能にコストを払う」というリスクがあります。一般的には、組織規模に見合ったツールからスタートし、成長に合わせてアップグレードしていく方が効率的です。例えば、CRM/SFAはZoho CRMやGENIEE SFA/CRMから始め、MAはBowNowのフリープランで運用を学び、CTIはMiiTelやPickuponで効果を検証する、といった段階的なアプローチが有効です。ただし、急成長が見込まれるスタートアップや、将来的なグローバル展開を視野に入れている企業であれば、最初からSalesforceなどスケーラビリティの高いプラットフォームを選ぶ選択肢もあります。

質問:ツール導入後、現場に定着させるためのコツは何ですか?

回答:ツール定着の成否を分けるのは、「現場の当事者意識」と「成功体験の早期創出」です。まず、IT部門主導ではなく、営業現場のエース級メンバーをプロジェクトリーダーに任命し、現場の声を反映した運用設計を行うことが重要です。次に、導入初期の1〜2週間で「ツールのおかげでアポが取れた」「入力が楽になった」といった具体的な成功事例(Quick Win)を意図的に作り、チーム全体に共有します。また、ツールの入力率や活用度をKPIに組み込み、評価制度と連動させることで、「使わなければならない」という強制力を持たせることも効果的です。本シリーズ第7章「マネジメントと人材育成」で、定着化のための具体的な施策を詳しく解説していますので、併せてご参照ください。

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